早稲田大学交響楽団は、ワセオケの愛称で親しまれる早稲田大学の公認オーケストラです。公認オーケストラとしては唯一、同大学の学部学生のみで構成されており、総団員数は約250名に上ります。1913年に創立され、2013年に創立100周年を迎えた当楽団は、2012年4月から2013年3月にかけて「早稲田大学交響楽団創立100周年記念演奏会」(全5回)を開催しました。年4~5回の主催公演、入学式や卒業式をはじめとする早稲田大学公式行事・文化事業における演奏を主な活動としており、このほか年間20~30件の依頼演奏も行っています。
海外公演は、1978年の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)での優勝以来15回を数えます。2018年2月から3月にかけて行いました「ヨーロッパツアー2018」においては、ドイツ、オーストリアの12都市を巡り、各地で好評を博しました。なかでも3月2日のベルリン公演は2009年、2012年、2015年に続き、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のインターネット放送「デジタル・コンサートホール」にて全世界に生中継されました。また、1986年はドイチェ・グラモフォンから、2009年、2012年および2015年はユニバーサル・ミュージックから、ベルリン・フィルハーモニーにおける公演を収めたCDがそれぞれ発売されております。また、同じくユニバーサル・ミュージックより、「ヨーロッパツアー2012」のベルリン・フィルハーモニーにおける公演を収めたBlu-rayディスクが発売されております。これらの活動は、テレビや新聞、音楽雑誌で多数取り上げられていただきました。
故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏には、カラヤン・コンクール優勝以来、様々な形で当楽団にお力添えを賜り、1979年に早稲田大学より名誉博士号を贈呈した際には、大隈講堂においてR.シュトラウス / 「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の公開リハーサルで指揮をしていただきました。
指揮者では故ジュゼッペ・シノーポリ、小澤征爾、故ズデニェク・コシュラー、レナード・スラトキン、故岩城宏之、大友直人、高関健、山下一史、児玉宏、曽我大介、寺岡清高各氏、また指導者・共演者としてはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やNHK 交響楽団の団員を中心に、多くの方々をお迎えしています。2015年12月には、冬季演奏会において、世界最高峰のチェロ奏者でいらっしゃるミクローシュ・ペレーニ氏とドヴォルザーク / 「チェロ協奏曲ロ短調作品104」で共演いたしました。
これらの活動の成果に対し、早稲田大学から小野梓記念芸術賞を3 度受賞しています。
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